乾漆 Ornamennt シリーズは、壁掛けの作品です。照明が当たる事で、乾漆板ならではの “たおやかな歪み”が、抑揚のある影を、壁に映し出します。
乾漆板とは、麻布と糊漆、下地漆などを、何度も貼り重ねて作る板です。麻布は、完全に漆を吸い込まないため、漆が硬化した後も柔軟性と耐久性を保つ事が出来ます。それが故に、周りの環境(湿度や温度)などにより歪みが変化し、作品の映し出す陰影にも変化が現れます。それが、この乾漆 Ornament の特徴です。
乾漆 Ornamennt シリーズは、壁掛けの作品です。照明が当たる事で、乾漆板ならではの “たおやかな歪み”が、抑揚のある影を、壁に映し出します。
乾漆板とは、麻布と糊漆、下地漆などを、何度も貼り重ねて作る板です。麻布は、完全に漆を吸い込まないため、漆が硬化した後も柔軟性と耐久性を保つ事が出来ます。それが故に、周りの環境(湿度や温度)などにより歪みが変化し、作品の映し出す陰影にも変化が現れます。それが、この乾漆 Ornament の特徴です。
乾漆 Ornamennt シリーズは、壁掛けの作品です。照明が当たる事で、乾漆板ならではの “たおやかな歪み”が、抑揚のある影を、壁に映し出します。
乾漆板とは、麻布と糊漆、下地漆などを、何度も貼り重ねて作る板です。麻布は、完全に漆を吸い込まないため、漆が硬化した後も柔軟性と耐久性を保つ事が出来ます。それが故に、周りの環境(湿度や温度)などにより歪みが変化し、作品の映し出す陰影にも変化が現れます。それが、この乾漆 Ornament の特徴です。
この作品は、奈良の法隆寺金堂に安置されている“楽器を奏でる飛天人”をモチーフに制作しました。造形的に少し稚拙で何とも可愛らしく見えるその姿に、何処か親近感と安らぎを覚え、その魅力を自身の作品にも添加したいと、以前から思っていました。この飛天人シリーズを作り始めた切っ掛けは、琵琶を奏でる飛天人の姿と、学生の前でギターを奏で歌う、妻の恩師の姿が重なって見えた事に由来します。
妻が某大学で漆を学んでいた学生時代、その大学の恩師が宴や打ち上げの際に、学生達の前でギターを奏でて演奏し、皆で楽しく歌っていた思い出話をよく聞かされていました。一昨年の自身の結婚式の際、先生にもご出席頂き一興をお願いしました所、ギターを奏で歌のプレゼントをして頂きました。そのギターを奏でる姿は、何ともたおやかで心地よい風を身にまとい、その仏様のような姿に私は感動を覚えました。その時、ギターを弾く妻の恩師の姿と、何時しか見た琵琶を弾く飛天人の姿が重なり、創作意欲を刺激されたのが、この作品を作る切っ掛けになりました。
タイトルの“奏で草”の意味は、“語り草”→(後々まで、人から人へ話し伝えられるような話題の事)から引用し、妻の恩師のギターを奏でる姿が、巣立っていった学生達の間で、いつまでも語り次がれていくのを想像し、“奏で草”というタイトルにしました。