孔雀のオスは、求愛のアピールのため色彩鮮やかな羽を持っています。しかしメスは、オスに比べて地味な色彩です。メスだって好きな相手に思いを伝える、おしゃれな羽があっても良いのでは?そのような思いからこの作品の着想を得ました。
孔雀の女の子が恋をして、その強い思いから体が変化し、美しい羽が生え始めた瞬間を偶像表現しました。
タイトルの「小望月」とは、十五夜の前夜の月の呼び名です。もう少しで満月になる、そんな希望に満ちた夜空をメスのライオンが一人見上げ、思いを馳せている。。。この言葉から連想した情景を、偶像表現しました。
タイトルの『 羽化登仙 』とは、中国古代の信仰で、体に羽が生え仙人となって天へのぼること、を意味します。ヤゴが成虫へと羽化する瞬間の、静寂であり崇高な姿を想像し偶像表現しました。
成虫となったヤゴは蜻蛉となり、やがて天高く飛び立ちます。その姿に羽化登仙という言葉の意味を重ね合わせ、作品タイトルにしました。